(番組放送日:2016年1月7日)

※この情報は放送当時のものですので、現在は変更されている場合がございます。

最近、スマホの画面の見過ぎが原因で若年層から中高年まで多くの人が、「スマホ老眼」になっているといいます。聞き慣れない言葉ですが、「加齢による老眼」とは一体何が違うのでしょうか?スマホユーザーには避けては通れないスマホ老眼。そのメカニズムと改善法について解説します。

日比野佐和子先生

今回「スマホ老眼」について教えてくれるのは、Rサイエンスクリニック広尾の院長・日比野佐和子先生です。

スマホ老眼になるメカニズム

目はモノを見る時に「水晶体」という透明な組織の厚さを変えて、ピントの調節を行なっています。この水晶体の厚さを調節しているのが「毛様体」と呼ばれる筋肉。

遠くを見る時は、毛様体が伸びて水晶体が薄くなります。

水晶体遠い目

近くを見る時は、毛様体が縮み水晶体が厚くなります。

水晶体近い

しかし、加齢によって水晶体の弾力が失われるとともに毛様体の筋力が衰えてしまうとピントの調節がうまく出来なくなり、老眼になるのです。

「スマホ老眼」とは、まだ水晶体も毛様体も衰えていないのに、画面の見過ぎで毛様体が凝り固まり、水晶体をうまく動かせなくなる状態のこと。そのまま放置すれば、若くして老眼になってしまう危険性もあるんです。

さらに、すでに老眼の人がスマホを使い過ぎることで、症状をどんどん悪化させる恐れもあるそうです。

20代の目を検査!衝撃の結果

現在の目の状態をチェック

では、スマホ老眼になってしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか?
「スマホ老眼」の徴候がある20代の男女2人を通して見てみましょう。まずは、スマホ老眼状態の2人の目を検査。お願いしたのは梶田眼科・院長、梶田雅義先生です。

梶田雅義先生

梶田先生は、眼精疲労や調整機能など長年にわたり目の研究を続けてきた、この道のスペシャリスト。今回使用したのは、こちらの「AA-2」という検査機器。

AA-2

画面上、徐々に近づいてくる対象物にピントを合わせることで、水晶体の調節機能や、毛様体の疲労度を測定できるのです。

こちらは、正常な人と、老眼の人の検査結果。

疲労グラフ

グラフの色は毛様体の疲労度を表し、緑、黄色、赤の順で疲労が増していきます。
グラフの高さは、水晶体の厚さを表しています。

正常な人は、対象物が近づくにつれ水晶体が厚くなり、グラフは右肩上がりに。しかし、老眼の人は水晶体の調節がうまく出来ないため、平坦なグラフになってしまうのです。
では、スマホ老眼に悩む、20代男女2人の目の状態は・・・

右目左目グラフ

上のグラフの女性の場合、近くを見るときに疲労が出やすい状態。これはスマホの使いすぎで目に負担がかかっている証拠。

一方、男性の場合は、近くを見ても水晶体が厚くならない、ひどいスマホ老眼の典型的な症状だそうです。

そんなスマホ老眼を改善してくれるのが、日比野先生が考案した目のトレーニング法『眼トレ』!

眼トレ

おもに、毛様体の緊張をほぐす効果があるといいます。さらにスマホ老眼だけでなく、加齢による老眼を予防し、初期症状を改善する効果もあるそうです。


この眼トレを今回の2人にも1週間おこなってもらうと、驚きの結果が!

女子の疲労度減少

スマホ老眼だった女性は赤かった部分が緑色に変化。毛様体の疲労度が減り、ピントを無理なく合わせられる状態に改善。

男子の水晶体

男性は平坦だったグラフが右肩上がりに。これは水晶体をスムーズに動かせるようになった証拠。スマホ老眼が改善されたといえます。

よく見るとグラフに赤い部分が増え、目の疲れが溜まっているようですが、今はまだ毛様体がピント調節に慣れていないだけで、眼トレを続けることで疲労度は減っていくようです。

効果抜群の「眼トレ」を大公開

眼トレ伝授

スマホと加齢、ダブルの老眼に効果抜群の「眼トレ」、そのやり方を大公開します。
眼鏡やコンタクトレンズはつけたままで大丈夫です!

1つ目は『遠近トレーニング』

遠近トレーニング

(1) 腕を伸ばして親指を立て、爪を1秒、じっと見つめる
(2) 視線を遠くに向け、対象物を決めて、1秒、見つめる
   対象物は親指の爪と直線上にあるものにする
(3) (1)と(2)を、一日30回程度繰り返す

すると、毛様体が鍛えられ、スマホ老眼の改善や加齢による老眼の予防になるそうです。

2つ目は『グー・パーまばたき』

2秒キープ

(1) 前を向きパッと目を見開いて2秒キープ

目をつむる

(2)  目に力を入れたままギュッと閉じて2秒キープ

(3) (1)と(2)を、10回繰り返す

継続的に行うことで、スマホ老眼が改善されます。是非、お試しください!

※本記事の情報は特定の医師や医療機関への受診を推奨するものではありません。医師や医療機関へ受診はご自身の判断で慎重に行って下さい。