(番組放送日:2014年3月27日)

※この情報は放送当時のものですので、現在は変更されている場合がございます。

人類史上、最も患者数が多いといわれる感染症で、日本人の7割がその病気に冒されているという「歯周病」。心筋梗塞や脳梗塞になる可能性が高くなるだけでなく、失明の危機や足の切断という最悪の事態を招くこともあります。

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今回、歯周病について教えてくれるのは、東京医科歯科大学、和泉雄一教授。歯周病治療の第一人者である和泉先生の外来には、治療を受けるために、日本のみならず、海外からも患者がやって来る、まさに歯周病患者の駆け込み寺。ちなみに予約は3ヶ月待ちです。

危険な口内細菌

歯周病とは、歯茎がやせ細り、歯がグラグラの状態になる病気のこと。口内細菌のバランスが崩れ、悪い細菌が増えることで、歯周病になるのだそうです。 撮影前にもしっかり磨いたというこの方の歯と歯肉の間、いわゆる歯周ポケットから、歯垢(しこう)を採取。それを顕微鏡で見てみると…

 
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無数にうごめく細菌。歯垢1ミリグラムに潜む細菌は、1億個以上!口内全体に換算するとその数は天文学的数字になります。口内細菌の種類は、およそ600種。その中でも特に悪さをする悪玉菌3兄弟、それが「レッドコンプレックス」。

そのひとつ「Pg菌」は、アンモニアを発生させるクサ~イ菌。口臭が気になる方はこの細菌が大繁殖している可能性が。

ふたつ目は「Tf菌」。強力な毒素を出し、歯茎からの出血を引き起こします。歯磨きのあと、血が出るというあなた。この菌に冒されているかもしれません。

さらに恐ろしいのが、らせん状の菌「スピロヘータ」。口の中を泳ぎまわって骨の中へ入り込み、歯をボロボロに。
これらの菌は、血管やリンパ管に入り込み、そこから全身へ運ばれてしまいます。

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この時、白血球に襲われないように血小板の中にもぐりこみ移動する細菌もいます。 その細菌が、血栓の基を作り、血流を妨げ、これにより心筋梗塞や脳梗塞になってしまうケースも。

手足の血流が滞り、細胞が壊死すれば、最悪の場合、切断。 さらには失明の危険さえも…。

歯周病の治療法

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歯周病治療の基本は、口の中から細菌を除去すること。歯石は、細菌の住処となるため、粉砕と除去。続いてスケーラーと呼ばれる器具を歯周ポケットに入れ、細菌をほじくりだします。
さらに研究段階ながら、より効果的な治療法があるんです。それが、オゾン・ナノバブル水を使った殺菌治療。オゾン・ナノバブル水とは、1万分の1ミリまで小さくした、オゾンの泡を含んだ水のこと。オゾンは人体に無害でありながら強力な殺菌パワーを持っています。
しかし、これまでのオゾン水は泡が大きすぎたため、歯周ポケットの中まで入り込むことができませんでした。

そこで、泡をナノレベルまで小さくし、歯周ポケットの中まで殺菌できるようにし、歯周ポケットに注入。こうした治療で、細菌の大繁殖を防ぎます。

正しい歯の磨き方

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正しい歯の磨き方を身につければ、歯周病菌をグンと減らせます。
歯と歯茎の境を、横に細かく、ブルブル振るわせるようにするのが正しい磨き方。この際、歯ブラシは鉛筆を握るときと同じように持つのがポイントです。先生は1日3回以上、その内1回は、10分以上かけて歯を磨くことを推奨しています。
そして仕上げに、あるモノを使えば細菌をさらに減らせる可能性があるそうです。

それはなんと、ヨーグルト!

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もちろん、無糖のプレーン・ヨーグルトを使用。
歯ブラシにほんの少しだけつけ10秒ほど軽く磨きます。
磨いたあとは、ヨーグルトが口の中に残らないよう水でしっかりすすぎましょう。

治療の効果

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ヨーグルト歯磨きを2週間実践すると、口内細菌が激減!
ここまで効果があったのはヨーグルトの乳酸菌が、悪玉菌の繁殖を抑えたからではないかと考えられているそうです。大切な歯を守るために、今日から実践してみてはいかがでしょうか?

※本記事の情報は特定の医師や医療機関への受診を推奨するものではありません。医師や医療機関へ受診はご自身の判断で慎重に行って下さい。